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破風板とは?鼻隠しとの違いから人気のガルバリウム鋼板についてまで解説

屋根工事・屋根修理はお客様からは見えない作業。だからこそ、自社施工で責任をもって仕事をする会社へのご依頼が安心です。安心・確実な屋根工事・屋根修理なら創業20年の協栄建装にお任せください。

屋根は住宅にとって欠かせないものですが、日頃から屋根のことを思って暮らしているお客様は、めったにおられないのが当たり前です。(いらっしゃれば、それはそれで私たちは嬉しいのですが)

だから、数年おきに必要となる屋根修理に際して、打ち合わせで飛び交う「業界用語」に戸惑う方も少なくありません。たとえば、「鼻隠し」や「破風板」といわれても、ほとんどの方がピンと来ないことでしょう。そのために、お客様と屋根修理会社の間でコミュニケーションの行き違いが生まれることもあります。

本来なら、屋根修理会社が作業内容に対してお客様からのご理解を得るために、寄り添ったご説明をするのが当然。ただ、「自分でもしっかり考えたい」と思って、基礎用語くらいは知っておきたいというお客様もいらっしゃいます。

そこで、日頃からお客様の目線に立った丁寧な説明を心がけている協栄建装が、屋根修理に際しての基礎用語を解説します。

今回は、屋根修理の必要が発生しがちな「破風板」についてです。基礎的な用語の説明だけでなく、なぜ劣化しやすいのか?協栄建装の工夫とは?についてまで、実際の施工事例も交えて解説いたします。

破風板とは?

屋根修理で語られる破風板とは

破風板とは、三角屋根の先端部分のうち、雨樋のない箇所に取り付けられた板のことです。イメージしやすいように説明すると、三角屋根と向き合ったときに三角に見える箇所に使われている部分が破風板です。住宅によっては、「鬼瓦」などが取り付けられています。

三角屋根の三角の部分は、住宅の訪問者からよく見えるので、破風板に求められる役割には美観の向上があります。しかし、それだけではなく、住宅を守る機能的な役割があります。

「破風」という文字から連想されるように、破風板の大きな役割は、風に対する屋根の耐久性を高めることです。屋根は、上空から吹き下ろしてくる風に対しては強いのですが、側面から吹き上げるような風に対しては弱いのです。破風板を取り付けることで、風を打ち消しています。

破風板のもうひとつの役割は、雨漏りの予防です。真上からの雨であれば、もし破風板がなかったとしてもほぼ問題ありません。しかし、風で吹き付けてくる雨の場合に破風板がなければ雨水が屋根内部に侵入し、雨漏りが発生します。

住宅の屋根というものは、欠けてはならない重要な要素が組み合わさってできあがっています。破風板も大切な役割を担っており、一部とはいえ確実に作業しなければなりません。

破風板と鼻隠しとの違い

屋根修理のお話をするなかでお客様が戸惑ってしまわれがちなのは、「鼻隠し」との分別です。

確かに、鼻隠しも屋根の先端部分に取り付けられる板です。しかし、破風と同様の役割に加えて、「雨樋を支える」という役割もあります。一般的に雨樋は、雨水が流れ落ちる傾斜の先端にあるので、破風板のある三角部分には取り付けられません。ただ、住宅によっては、雨樋が住宅を一周しているために、破風板が無い場合もあります。

「鼻隠し」とは、雨樋のある屋根の先端部分に取り付けられた板、と覚えておけば不都合はないでしょう。

破風板はなぜ劣化しやすい?

雨漏りの悩みで協栄建装が屋根修理にうかがうと、破風板の劣化を原因としていることが多いと感じています。なぜ、破風板は劣化してしまいやすいのでしょうか。

その大きな理由は、雨樋が無いために雨水の影響を受けやすいからです。古い家では破風板の多くは木材。年数が経てば、腐ってしまうこともうなずけます。

最近では、破風板として、木材ではなくケイ酸カルシウム板(通称:ケイカル板)も広く用いられるようになりました。化学物質と砂を主原料としているので、木材の破風板よりも耐久性や耐火性に優れています。

しかし、水に対しては木材同様に弱いのが特徴です。木材ではない=水に強いわけではありません。水で劣化すれば、ポロポロとミルフィーユ状に剥がれ落ちていきます。お客様が気がついた頃には、塗装でフォローすることができないほどの劣化が・・・・・・ということもしばしば。

そうなると、交換しかありません。ケイカル板を交換すると15万円〜20万円程度と意外に高い費用がかかります。

劣化が進みやすい破風板は、お客様にとってのメンテナンスの手間とコストを増やす悩みの種なのです。

屋根メンテナンスの手間とコストを減らす破風板なら「ガルバリウム鋼板」

ガルバリウム鋼とは、アルミと亜鉛の合金です。この素材が、80年代以降、屋根の材料として用いられるようになりました。

金属製の屋根素材のバリエーションは増えていますが、ガルバリウム鋼は、錆にくい耐久性を理由として人気の素材となりました。

「錆びにくい」という特性から、破風板としての用途にも向いています。ガルバリウム鋼板を破風板として採用すれば、ほぼメンテナンスフリーで健全な屋根の状態を保つことにつながります。

ガルバリム鋼板の施工事例

協栄建装は、ガルバリウム鋼板による破風板の施工で、これまでにも屋根修理のお悩みを解決してきました。機能性については、アフターフォローのなかでお客様からお喜びの声をいただいていますが、記事をご覧の方々のなかには美観について気にされている方もいらっしゃると思います。そこで、事例を紹介します。

破風板が傷んで屋根修理が必要

破風板の塗料が剥げてしまっています。そのために、板が雨水の影響を激しく受けしまい、急速に劣化が進んでいました。写真にあるように、ささくれだっていることから、劣化の進行度がよくわかります。

軒先の天井部分(軒天)にも、シミができており、屋根内部に雨水が侵入してしまっていることが判明しました。

対処しないとより深刻な雨漏りにつながりかねません。そこで、お客様とご相談のうえでガルバリウム鋼板を破風板として施工させていただきました。

上写真が、ガルバリウム鋼板を施工した後の様子です。

破風板の面積は、住宅の外観部分のなかでもごく一部とはいえ、見違えるほどの雰囲気になります。メンテナンスフリーなので、施工直後の印象を長期にわたって維持できるのもポイントです。

従来の破風板の寿命は短い

面積の大きい瓦部分や外壁部分は、メンテナンスが行き届きやすい一方で、一見すると地味な破風板の劣化は見逃されやすいようです。しかし、瓦や外壁よりも、従来の破風板は寿命が短いのです。

そのため、雨漏りなどの具体的な問題が発生してから、破風板の劣化に気がつくお客様も少なくありません。

取り替えあ必要なほど劣化が進めば、多大なコストがかかります。取り替えが必要になる前に、破風板にもチェックの目を向けるのが得策です。

もし、気がかりな住宅メンテナンスの手間やコストの削減をお望みなら、ガルバリウム鋼板の施工経験が豊富な協栄建装にご相談ください。

自社施工による適正価格で、安心・確実な屋根修理をさせていただきます。