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屋根塗り替え?カバー工法?どっちを選ぶべきか

屋根のメンテナンスを考えられている方から、塗装で塗り替えるといいのか、それともカバー工法で新しくした方がいいのか迷っているという声をよくいただきます。

素人目ではどちらがいいのかわからない上に、聞く会社によって返ってくる答えがバラバラということがあるそうです。

これは、聞く会社が自分の仕事にしようとするという原因があるためです。

例えば、塗装屋さんに屋根の修理をどうすればいいのか聞いた際には、もちろん塗装で塗り替えるべきだと返事が帰ってきます。逆に板金屋さん(屋根屋さん)にどのように修理をするべきかと聞くと、カバー工法をやるべきだと言われます。

自分の仕事にしようとする結果、本当にその屋根に適した修理ができなくなっているのです。

では、本当は何を基準に塗装かカバー工法かを判断するべきなのでしょうか?

屋根の素材と状態をチェック

答えは、現場の劣化具合と屋根の素材です。こちらの2つの写真をご覧ください。

1つ目は築20年の屋根で、苔がしみつき劣化しているように見えます。しかしこちらの屋根は、高圧洗浄でかなり綺麗になります。屋根材自体は実際劣化していないため、表面の汚れを落とすだけで十分となっています。

2つ目の写真は築12年の屋根です。こちらは屋根材がご覧の通り割れているため、カバー工法が必要となってきます。

1枚目の写真の屋根の方が2枚目よりも古いのに、屋根材自体は劣化していません。これは屋根の素材に違いがあることが原因です。もっと言えば、アスベストの有無によって屋根材の持久性が変わっているのです。

アスベストは有害物質としてご存知の方も多いと思います。しかし、建材の強度や耐久性を上げる面ではとても優れているものでした。

2004年以降の建材には一切アスベストが入っていません。アスベストの入っていない屋根は入っているものより早く劣化します。そのため上記の2つの屋根のような違いが出てくるのです。

ご自宅はいつ建てられたのか、どの素材を使っているのか確認することでどういった修理が必要になるのかある程度判断できるようになります。

値段の面ではどう違うの?

では、塗装とカバー工法は工費にどれくらいの差が出てくるのでしょうか。

塗装であれば、一回の工事は平均30万ほどで済むと言われています。対して、カバー工法はその3倍の90万ほどかかります。

両工法とも、それに加えて足場を建設する料金がかかってしまいます。

単純に考えると安く済む塗装の方がいいかもしれません。その工事の効果がどれくらい長持ちするのかを考えると一概にそうとは言えなくなってきます。

それぞれどのくらい効果が続くの?

塗装の場合、厚みがなく薄いため5年から10年でその塗装が剥がれてきてしまい、再び工事をする必要が出てきます。一番長持ちする塗装であるフッ素コートの耐久年数はメーカーによると、8年から10年と言われています。

また、塗装工事後の塗装が剥がれる際に、屋根の劣化をさらに進めます。つまり、塗装工事で何十年も家を守る事は物理的に不可能だと言われています。

対してカバー工法の場合は、ガルバニウム鋼板というものでカバーをします。その鋼材はメーカーが20から30年保証をしているもので、一度工事をしてしまえばしばらくは屋根の心配をしなくて済むということになります。

家に対するプランで賢く工法を選びましょう

工法の違いをまとめさせていただくと、塗装は安いけれど長持ちしない。カバー工法は高いけどかなり長持ちする。と言ったようになります。

建物で一番大切なものは屋根です。屋根がしっかりしているからこそ雨漏りなどのトラブルが起きず、柱も腐食せず長く家に住み続けることができます。

もし長い間、現在のご自宅に住もうと思っている方であれば、一回で長持ちするカバー工法を強くオススメいたします。

しかし、もし数年しかここに住まない、すぐ建て替えるというお客様であれば塗装でもいいと思います。

私たち協栄建装では、お客様の家に対する計画をお聞きし、総合的に判断した上で提案をしています。

是非、ご検討ご連絡ください。